ハワイの歴史・文化

4.ハワイアン文化の復興

一度途絶えた伝承は、いつ復活して現在はどうなの?

1819年、ヘヴァヘヴァ(Hewahewa)(※14)と女性摂政カアフマヌ(Kaahumanu)によってハワイの宗教が廃止されたあとは、ハワイの人たちは自分たちの信仰や今までの習慣なども隠さなくてはならなくなり、伝統文化もカフナ達の技術も隠れて密かに伝えていくことしかできず、ハワイアン文化が衰退していきました。

しかし、カラカウアKalakaua王の時代になり、廃れていくハワイアン文化をどうにかしたいと考えた王は、秘伝であった創世神話「クムリポ(Kumulipo)」を公開しました。そしてキリスト教の宣教師の圧力によって禁止されていたフラも正式に復活させたそうです。カラカウア王が行ったハワイアン文化の復興で、フラの他にもハワイ語など様々な文化が表に出てきました。

1970年代以降、抑圧されていた伝統文化を見直し、先人の知恵や文化を現代で生かしていこう、少数民族としてのハワイアンの立場を回復させようという動きに発展してきました。

このような流れがあり、カフナ達の伝統的な仕事も表舞台でできることになりました。


しかし、カフナは、家系での伝承と共に、何年も厳しい修行が必要だったにも係わらず、たくさんの偽物のカフナが現れたりもしたそうですが、それを見分けられる人もいなかったそうです。

1990年代になってようやく伝統を知る古い知識を持つ人たちが少しずつ語り始めたことにより、本当のハワイアン文化が形を取り戻してきたそうです。


また、伝統文化の復活として、1976年にホクレア(Hokulea)号がハワイ~タヒチ間の航海を成功させたました。なぜこれが伝統文化の復活かというと、この航海は、ポリネシア人が初めてハワイ諸島を発見した時のように、航海計器を使用せず、自然現象の法則を利用した高度な航海術“スターナビゲーション”によって針路を定め航海したものだからなのです。

 

 

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